外壁塗装は、経年により徐々にその鮮やかさを失っていきます。

主要な退色原因には強い紫外線、埃や汚れ、気候条件、温度の変動などがあります。

さまざまな要因が組み合わさると、塗装の劣化は加速し、顕著な色褪せを引き起こします。

本記事では、外壁の塗装が色褪せる主な原因と、色褪せに強い塗料の選び方、退色しやすい色について解説します。

外壁塗装の色褪せに悩む方は、この情報を参考にして適切なカラー選びを行ってください。

 

外壁塗装の色褪せの主要な原因

外壁塗装の色が褪せる主要な原因には、次の4つがあります。

 

1.太陽の紫外線および赤外線
2.表面の汚れ
3.雨や強風による影響
4.温度の寒暖差による影響

 

外壁は環境の変化に直接曝されているため、上記の要素によって塗料の劣化が促進されます。

それぞれの影響を詳しく掘り下げてみましょう。

 

1.太陽の紫外線および赤外線

太陽から放射される紫外線は塗料の化学結合を破壊し、色褪せを引き起こす主因です。

赤外線による熱影響も塗料の結合を弱め、色の退色を速めます。

特に夏場の高温時期には紫外線や赤外線の影響が強く出ます。

 

2.表面の汚れ

表面に蓄積した汚れは、塗装の劣化を加速します。

汚れにより塗装表面が粗くなるとカビや藻の発生原因となり、保持する水分がさらに塗装を劣化させ、色褪せにつながります。

 

3.雨や強風による影響

繰り返しの雨や強風は塗料を剥がし、外壁の保護層を薄くしてしまいます。

特に激しい雨は、塗料を直接洗い流すことがあり、塗装の褪色を早める一因です。

 

4.温度の寒暖差による影響

日中と夜間の温度差が大きい地域では、塗料の膨張と収縮が頻繁に発生します。

繰り返されると塗料が劣化し、ひび割れや剥がれが生じ、結果として色褪せに至ります。

 

色褪せが目立ちにくい外壁塗装のカラー

外壁塗装で色褪せが目立ちにくいカラーは、その耐退色性によって選ばれます。

以下は、特に効果的な5つのカラーです。

 

・グレー

・ベージュ

・青

・黒

・白

 

それぞれのメリットについて、詳しく紹介します。

 

1.グレー：汚れに強い特性

グレーは中間色であるため、色褪せに対する耐性が非常に高いです。

また、グレー色は汚れが目立ちにくいため、常に清潔に見える効果があり

メンテナンスを少なくしたい方に特に推奨されるカラーです。

 

2.ベージュ：明るい色でありながら色褪せしにくい

ベージュはその明るい色調にもかかわらず、色褪せに非常に強いという利点があります。

ベージュは中間色の特性を持ち、塗装が色褪せても目立たず、汚れにも強いことから、外壁塗装で好まれる色の一つです。

 

3.ブルー：色褪せに意外と強い

ブルーは太陽の紫外線を効果的に反射する性質を持ち、光の影響を受けにくいため、色褪せに強いという特性があります。

このことからブルーが道路標識や看板によく使用されています。

 

4.黒：光に対する耐性が高い

黒色塗料はしばしばカーボンブラックという成分を含んでおり、これが色褪せに対する高い耐性を提供します。

マットな仕上がりの黒は色褪せが少なく目立ちにくい点がメリットです。

ただし汚れが付着しやすいため、選択する際にはその点を考慮に入れる必要があります。

 

5.白：耐色褪せ性と人気を兼ね備えたカラー

白色は化学的に安定しており、色素が結合しにくいため色褪せに強いとされています。

高い耐久性から、外壁塗装において頻繁に選ばれる色です。

しかし白は汚れが顕著に見えやすい点は考慮する必要があります。

 

色褪せしやすい外壁塗装のカラー

外壁塗装で色褪せが顕著になりやすい色には、次の4つが挙げられます。

 

1.紫色（パープル）
2.緑色（グリーン）
3.黄色（イエロー）
4.赤色（レッド）

 

これらの色はデザイン性が高く魅力的ですが、色褪せしやすいという特性があります。

選択する際には、その点をよく理解して納得の上で決定することが重要です。

 

1.紫（パープル）：色褪せに敏感

紫は青に近いため色褪せに強いと思われがちですが、実際には紫は非常に色褪せやすく、時間の経過と共に赤みが増すこともあります。

元の鮮やかな色から大きく変わる可能性が高いため、注意が必要です。

 

2.緑（グリーン）：色褪せが目立つ

緑は、ほかの色に比べて極端に色褪せしやすいわけではありませんが、わずかな色褪せでも顕著に見える特性があります。

耐色性が高い色と比べても、同じ程度の劣化が目立つ傾向です。

 

3.黄色（イエロー）：色褪せと汚れの両方が目立つ

黄色は色褪せしやすいだけでなく、汚れが目立つ色として知られています。

特に明るい黄色は時間が経つと色が白っぽく褪せる傾向です。

 

4.赤（レッド）：紫外線に弱い

赤色は紫外線を強く吸収するため、他の色よりも色褪せが進みやすいです。

赤は紫外線の影響を特に受けやすく、予想される耐用年数よりも短くなることが多いため、赤を選ぶ際にはこれを考慮する必要があります。

 

まとめ

この記事では、外壁塗装における色褪せの原因を詳しく解説し、耐退色性の高いカラーと色褪せしやすい色を紹介しました。

色褪せの主な原因を理解し、適切な色選びを行うことで、住宅の外観を長期間美しく保つことが可能です。

選ばれた色が色褪せしやすいタイプであっても、定期的なメンテナンスを行うことで劣化を抑えられます。

外壁塗装に関するご不明点がある場合は、専門業者への相談がおすすめです。

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